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ゲームの話をしないブログ

まなざしの Ghost Recon: Wildlands

PS4Ghost Recon: Wildlands」を発売以来延々と遊んでいる。このゲームにおいて支配的なのは「視る力」である。プレイヤーがまず間違いなく一番お世話になるであろうガジェット「ドローン」は、空中を自由自在に飛び回り、プレイヤーの超越的な目として敵を視る。AI メンバーは射撃の腕こそ素人以下であるものの、プレイヤーの視界外の敵を視る。プレイヤーの超越的な目であるドローンと、プレイヤーの補完的な目である AI メンバーが組み合わさって、マークした敵を静かに排除する「シンクショット」が、終始戦術の要を務め続ける。

プレイヤー一行はバリバリの特殊部隊員であるとはいえ、弾丸を跳ね返すほどの鋼の肉体を持つわけでもなく、頭数では圧倒的に劣っている。装備に優れると言っても金属弾を撃ち込む基本機能に大差はない。凶悪な麻薬カルテルの怪物たちを凌駕して有り余るのは、唯一「視る力」である。

しかしこの「視る力」は、決してプレイヤーの手中に収まり自由自在に操られる人形のような対象ではない。最初に俺は「このゲームにおいて支配的なのは『視る力』である」と書いた。その力は影のようにプレイヤーの背中から覆いかぶさり、浸透し、刺し貫いていずこかへと流れ去っていく。どういうことか。Ghost Recon: Wildlands においては相手を「視て、知ること」によって勢力下に抑え込む。従って未知のものに対しては「視ること」を無意識に強制されるのである。プレイヤーは得体の知れないものをじっと視ずにはいられないのである。力は人間が用いる道具的対象ではない。力に貫かれ、力が通り過ぎる時、風に吹かれる木の葉のようにして人間が動かされるである。

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