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インターネット苦瓜

ゲームの話をしないブログ

まなざしの Ghost Recon: Wildlands

PS4Ghost Recon: Wildlands」を発売以来延々と遊んでいる。このゲームにおいて支配的なのは「視る力」である。プレイヤーがまず間違いなく一番お世話になるであろうガジェット「ドローン」は、空中を自由自在に飛び回り、プレイヤーの超越的な目として敵を視る。AI メンバーは射撃の腕こそ素人以下であるものの、プレイヤーの視界外の敵を視る。プレイヤーの超越的な目であるドローンと、プレイヤーの補完的な目である AI メンバーが組み合わさって、マークした敵を静かに排除する「シンクショット」が、終始戦術の要を務め続ける。

プレイヤー一行はバリバリの特殊部隊員であるとはいえ、弾丸を跳ね返すほどの鋼の肉体を持つわけでもなく、頭数では圧倒的に劣っている。装備に優れると言っても金属弾を撃ち込む基本機能に大差はない。凶悪な麻薬カルテルの怪物たちを凌駕して有り余るのは、唯一「視る力」である。

しかしこの「視る力」は、決してプレイヤーの手中に収まり自由自在に操られる人形のような対象ではない。最初に俺は「このゲームにおいて支配的なのは『視る力』である」と書いた。その力は影のようにプレイヤーの背中から覆いかぶさり、浸透し、刺し貫いていずこかへと流れ去っていく。どういうことか。Ghost Recon: Wildlands においては相手を「視て、知ること」によって勢力下に抑え込む。従って未知のものに対しては「視ること」を無意識に強制されるのである。プレイヤーは得体の知れないものをじっと視ずにはいられないのである。力は人間が用いる道具的対象ではない。力に貫かれ、力が通り過ぎる時、風に吹かれる木の葉のようにして人間が動かされるである。

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くるり「ハイウェイ」とファイナルファンタジー


くるり - ハイウェイ

僕が旅に出る理由は だいたい百個ぐらいあって

ひとつめはここじゃどうも 息が詰まりそうになった

ふたつめは今宵の月が 僕を誘っていること

みっつめは車の免許 取ってもいいかななんて 思っていること

ファイナルファンタジー15で遊んでる。事前には「主人公たちがクルマに乗って旅をするオープンワールドRPG で、ガス欠になるとクルマを押さなきゃいけない」「Stand By Me がどこかで流れる」「主人公たちが黒づくめのホストみたいな格好」という断片的な情報しかなかったんだけど、まさかゲーム開始直後にそれらの要素が全部いっぺんに登場するとは。これで俺の手持ちの情報は使い切った。あとは何がどうなるかわからない。

俺は車にウーハーを(飛び出せハイウェイ)

つけて遠くフューチャー鳴らす(久しぶりだぜ)

何かでっかい事してやろう

きっとでっかい事してやろう

事前情報を仕入れなかったのはシャットアウトしたわけでなく、そこまで期待をかけていなかったということで、まぁ「とりあえず」ぐらいの気持ちで予約だけしてたんだけど、遊んでみるとなかなかおもしろい。オープンワールドゲームとしての地盤はしっかり作られているし、一見単純化されすぎているように思えるバトルシステムは、あらかじめ戦況がごちゃごちゃになることを大前提に、幅広いプレイヤーを「置いていかない」ように練られていることがわかる。まだ数時間しか遊んでいないので、その「拡がり」については何とも言いようがないけど。

しかし難しいな~と思ったのは、そのシナリオ構成である。主人公たる王子は他国の姫との婚礼の旅に出て早々、母国と王たる父を侵略により失う。予期せぬ悲劇に見舞われ、嘆く暇もなく「王位(そして国の)継承」という責務を負わされた主人公たち……という重たい始まりなのだけれど、その割に主人公たちの会話はお気楽で緊張感に欠けている。追手が迫っているはずなのに、キャンプでスマートフォンゲームの対戦やってたり、記念写真をあちこちで撮りながらコンバーチブルでトマトの配達なんかやっちゃったりして、ノンキそのもの。かと思ってるとデモシーンで突然泣きわめいてみたり、何だかとっても情緒不安定である。

飛び出せジョニー気にしないで

身ぐるみ全部剥がされちゃいな

やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる

確かに、広大な世界をある程度自由に旅し、様々な人々と関わりあい、冒険を繰り広げられますよ、というゲームのムードが始終重々しかったら、早々に胃もたれしそうだ。「自由な旅」には解放感が欠かせない。その点で王子パーティのおきらくムードは必然的であるが、しかし一方で「ファイナルファンタジー」というブランドが、チャラいイケメン4人がおきらく旅を延々続ける「だけ」であることを許さないのだろう。

全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ

僕には旅に出る理由なんて何ひとつない

手を離してみようぜ

つめたい花がこぼれ落ちそうさ

今だに「ファイナルファンタジー『らしさ』」なんていう話題が出ることがあるけど、とっくの昔にファイナルファンタジーというブランドはある特定のスタイルを指すのではなく、「その時点におけるスクウェア・エニックスの開発力全開投球したフラッグシップタイトル」になっている。その意味で「そうは言っても、好きにできるんだから、好きにしな」というのも、時代の潮流というやつなのかも知れん。月並みだけど、何にしたって、息が詰まらないのはいいことだ。

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動画見放題サービスがやってきた

FF15がようやく届いたんだけど、インストールとアップデートする間が手持無沙汰なのでブログを更新する。

最近ようやく hulu を契約した。きっかけの1つは、今年ようやく光回線が我が家に導入されたこと、もう1つは長年日本版 DVD ボックスの発売を待ち望んでいたアメリカの TV ドラマ「The Newsroom」がとっくに終了し、もはや日本版 DVD をあきらめるよりなくなったということ。調べてみると、日本で The Newsroom を配信しているオンデマンドサービスは hulu だけだということだったので、ただそれだけの理由で hulu と契約することに決めた。

で、それから1週間で OVA機動警察パトレイバー(アーリーデイズ)」全7話、「機動警察パトレイバー on Television」全47話、OVA機動警察パトレイバー(NEW OVA シリーズ)」6話、実写映画版「The Next Generation パトレイバー」5章まで、映画「機動警察パトレイバー2 the Movie」、映画「WXIII 機動警察パトレイバー」、そして「The Newsroom」を2話観た。

hulu を利用してみて初めて気づいたこどだけれども、タブレットの画面に集中して、一生懸命動画を視聴するのは結構疲れるもんである。普段、海外の映画を観る際は常に字幕版を優先してたんだけれども、タブレットでいつでもどこでもどんな格好でも見られるとなると、むしろ会話を聴きつつ「流し見」できる日本語セリフの方がありがたいし、リラックスできる。俺がアニオタになることなくひたむきにゲーオタの道を歩んできた理由の1つは、「毎週、同じ曜日、同じ時刻に、きちんとテレビの前に座っている習慣を身に着けることができなかった」からなのだが、オンデマンドサービス+タブレットのコンビネーションはその欠点を余さずケアしてくれるものだった。俺は齢32にして、ついにアニオタの道を歩み始めたのである。

その矛先が「機動警察パトレイバー」であったのは、その前に機動警察パトレイバー REBOOT期間限定配信を知って視聴し、火がついたことがきっかけだったのだけれども、おそらく10年以上ぶりに最初から見直してみると、この作品は会話劇としてとても楽しい。子供の頃はレイバー同士の格闘がまず誘因になり、加えて大人「っぽい」会話の芳香を嗅いでいた、という感じだったけれども、野明や遊馬よりもむしろ後藤隊長に近い立場と年齢(推測)になってから観ると、違った妙味が現れてくる。イングラムを愛して止まない野明の何気ない一言が第2小隊メンバーを妙に発奮させて、全員でイングラムを磨き始める様子を見た後藤隊長が榊整備班長に「かわいいでしょう?」と目くばせしてみせるシーンなんか正にそれで。

だからパトレイバーを一生懸命観たというより、ラジオドラマとして優れた作品を「聴いていた」。それに伴って、イングラム最大のライバル・グリフォンと激闘を繰り広げる一連のエピソードが楽しめなくなっている。マンガ版に比べると黒幕・内海やシャフトエンタープライズの面々の掘り下げも浅いし(これもひっくり返すと、テイストは多少違うと言っても、こんなドラマを週刊「少年」サンデーで長期連載してたという事実に改めて驚くのだけど)。映画版1作目・2作目についても同様で、それぞれ初めて観た時は第2小隊の面々がイングラムを駆って大活躍する1作目の方が圧倒的におもしろく、後藤・南雲両隊長の会話と事件捜査で成り立つ(いわば「地味な」)2作目は「?」と思ったものだったけれど、視聴回数を重ねるごとに(すなわち、歳を重ねるごとに)2作目を好きになっていっている。全然期待してなかったので未視聴だった TNG パトレイバーも、会話劇としてのテンポとカットに遜色がないので、想像をはるかに上回って楽しんでいる。

(ここで FF15 のインストールが完了したのでプレイを開始する)

……

(おもしろいけど画面がチラついて気分が悪くなってきたので戻る)

あと、プロがきちんと作った映像コンテンツって、やはり基本的な水準が高くておもしろいということ。ここしばらく「YouTube の中ではレベルが高い」みたいな作品ばっかり観てたけど、プロが金と知恵と努力を費やして作った作品の水準には到底届いてないな。当たり前の話ではあるんだけど、10年以上ユーザージェネレイテッドコンテンツに親しんできて、ユーザージェネレイテッドコンテンツこそインターネットの醍醐味である! と腕組むぐらいに思ってた時期もあったわけで、自分にとっては「海外に出て初めて自分の奥底に脈づくナショナリズムに気付く」ぐらいの発見はあった。

インデックスが今ひとつで、おもしろそうなチャンネルがまだ掘り起こせてない感はあるんだけど、しばらくはどっぷりと楽しむことにしたい。その次は TopGear の三人組を擁し「Grand Tour」を展開する Amazon Prime を検討しなければいけない。

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会社を退職いたしました。

10月1日0時を以て、正式に会社を退職いたしました。9月30日の20時から10月1日の3時まで飲み続け、始発を待って帰宅すると、離職票が届いておりました。

……まぁ、そんなことはどうでもいいから、黙って次の動画を観てほしい。たったの2分37秒だ。画面はできる限り広く取り、音量は心持ち大き目で、よいスピーカーが使えるなら使ってほしい。


Forza Horizon 3 オープニング

血がたぎり肉おどり下腹部にいささかの緊張感が走りましたか? 全然、という方のために多少解説をしておくと、

  • Horizon フェスティバルという、カーレースとレイブ(屋外で行われるダンスミュージックパーティ)を融合したイベントが定期的に開催されており、今年はオーストラリアがその開催地となりました。
  • 主人公は Horizon Australia の総合プロデューサー兼レーサーとして現地に先乗りしており、追って到着した秘書が主人公のためにスーパーカーランボルギーニ・センテナリオ)を調達し、自走させて届けようとしています。
  • オープニングテーマは Fred V & Grafix「Constellations」ドラムンベース界のビッグネーム・London Elektricity のトニー・コールマンとクリス・ゴスが率いる Hospital Records 所属であり、同レーベルは本作に「ラジオ局の1つ」として楽曲提供を行っています。
  • 世界中から Horizon フェスティバルに参加しようとしているファンや、腕に覚えのあるドライバーたちが、すでにオーストラリア入りしており、フェスティバルの開催を待ちきれずに第一会場である Byron Bay へ向けて走り出します。大会を盛り上げる専属ラジオ局、Horizon Radio の DJ である Scott のアジテーション、湾岸を疾走する感想を電話でボス(=主人公)にコメントする秘書のコメントが少しずつクロスオーバーします。

Scott のアジテーションのラストは、日本語だとわずかに角が取れた表現になっているので、原文を引いておくと、

‘so put your pedal to the floor as we welcome you to Horizon Australia for the biggest, the best, the most out of control event in the history of the Horizon Festival.’

ホライゾンオーストラリアは、ホライゾンフェスティバル史上、もっともビッグで、サイコーで、ブチギレた(most out of control)イベントだと言ってるわけですね。

まだたぎっていなかった皆様、ここまでは了解いただけましたでしょうか? では、これらを踏まえて、もう一度先ほどの動画をご覧ください。


Forza Horizon 3 オープニング

俺様のお気持ちは伝わっただろうか。身の振り方なんて、サイコーのパーティのプロデュースが終わってからでいいってこと。

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ポケモン GO プラスと別れました

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サヨナラバスはもうすぐ君を迎えに来て

僕の知る事の出来ない明日へ 君を連れ去って行く

サヨナラバスよ どうか来ないでくれないか

やっぱり君が好きなんだ

ゆず「サヨナラバス

ポケモン GO プラスと別れることになりました。というか紛失しました。数日前に使用した後、iPod Classic を納めていたポケットに一緒に納めていたんだけど、iPod を何度か出し入れした時に落っことして、そのまま気づかなかったものと思われる。

ショックなのは、「ポケモン GO プラスを紛失したことに全然心動いていない」という事実である。全然平気。ピンピンしてる。どっちかというと、買って1週間で失くしても全然落ち込みもしないようなもの買うなよ、という自責の念が起こってくる方が痛い。この自責の念は全方位的にヒットする指摘で、ここ1カ月で本を1冊も読み終えていないのに(読んでないわけじゃないけど)10冊以上の本を買っているし、ゲーム全然クリアしてないのに Steam のセール商品を買いあさる楽しみを思い出してアホみたいに買い込んでるし、何か Forza Horizon 3 が楽しそうだから Xbox One と一緒に買い込んじゃおうかな~とか考えてるし。ちょっとどうかしてる。ある程度サヨナラバスに来てもらった方がいい。地獄の帝王の断末魔の叫び声のような音を立てて停車したバスから電光のように降りてきたのは、重武装した屈強な男たち。俺の部屋の扉に爆薬をセットし、閃光。振り返る間もなくブリーチングチャージと共になだれ込んできた男たちが装備する青いボディアーマーには「Book Off」の白い文字。嵐のように全てを薙ぎ払らわれた後、思い出せる物だけを買い戻す、みたいな感じで。こういうこと書くと俺に対して何やってもいいと勘違いする人が出てくると困るので注釈しておくが、「天災のように襲撃されでもしない限り自分の執着心を見極めることなど到底できない」という強調表現に過ぎませんからね、このパラグラフは。実際に俺の所有物を持ってけドロボウと言っているわけではありません。はてなへのアクセスログをハッキングして俺の住所を割り出して襲撃を企てたりするんじゃないぞ。CIA を中心としたアメリカの情報コミュニティーは俺への監視行為を即座にやめろ。Sorry, This homepage is Japanese only.

全然関係ない話。冒頭に別れの歌の歌詞を引用しようとしてテキトウに検索したら出てきたページなんだけど、「別れの歌ランキング TOP10 を紹介します!」って書いておきながら、紹介している曲の順位が書いてないし、そもそも何に基づいて算出されたランキングなのか全く不明だし、ランク外の歌も紹介しちゃってるからいよいよ TOP10 て表記している意味がないし、最終的にネットで見つけた名言みたいのを引用しててわけがわからなかった。でも俺が今後身に着けていくべきトークスキルは、こういう「適格にどうとでも言えることを言っていく」スキルかなーとも思った。職場の人が血液型別性格診断の話をしているときは黙って聞くことにしているんだけど、各血液型別の性格基本類型がたびたび入れ替わっているように思えて、全然覚えられない。俺は O 型っぽいとか B 型っぽいとか言われるけど A 型です。今「血液型別性格」で検索して引っかかったやつを拾い読みしていたら、A 型は「結構几帳面だけど意外とテキトー」って書いてあった。

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宮が瀬ダムへダムカレーを食いに行ったんだけど、それはそれとして運転中にポケモン GO プラスを用いてポケモン GO をプレイするようなことは一切なかった話

道路交通法には以下の条文がある。

第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

ポケモン GO プラスのおかげで、いちいち画面を見たり、タッチ操作をしたりしなくてもポケモン GO がプレイできるようにはなった。しかしだからといって、クルマの運転中にポケモン GO をプレイするようなことは、装置の確実に操作に支障をきたす可能性があり、法の趣旨から言っても絶対に許されない行為だといえる。

それはそうと、クルマで宮ケ瀬ダムへ見学に行った。近年、日本各地のダムに次々生まれている「ダムカレー」というジャンルの料理が気になっていて(ダムが好きな料亭の御曹司が仕掛けたらしい)、それが楽しめる最寄りのダムが宮ヶ瀬ダムだってことだったので。

神奈川県は首都圏とか言われてイキってるけど、栄えているのはほんの一部の地域で、それらを少し外れるとのどかな光景が広がっている。クルマで走ってて楽しいのは明らかに後者だ。国道沿いのファスト風土的ロードサイド文化は嫌いじゃない。俺が旅に出る理由はだいたい100個ぐらいあるんだけど、その1つにはユニークな異邦人であるより凡庸な匿名でありたいという願望がある。遠出をしたらできるだけ地元のユニークな店に入るようにしているけれど、その店に関わる人々の生活圏に割り込んで、ユニークな異邦人として認識されたくない。だからお店に入ったらできるだけおとなしくしている。そうすれば凡庸な匿名の観光客の1人として忘れ去ってもらえるだろうから。おすすめされたメニューを頼み、静かに飲み、食べ、金を払って出ていく。いかによどみなく一連の動きをこなせるかが勝負である。でもファスト風土においてはそんな気配りすら必要ない。入店から退店まで一貫して匿名の一者でいられる。おそらく第一には空間の広さのために。俺はむやみに広い場所が好きだ。おそらく究極の匿名でいられる空間は「自分以外誰もいない空間」で、次点は「頻繁に不特定多数の人間が出入りする空間」だろう。国道だってある意味では「頻繁に不特定多数の人間が出入りする空間」だ。凡庸な軽自動車に乗る凡庸な運転の凡庸なおっさんのことを誰が気にするだろうか。これだけ開放された凡庸空間であれば、ちょっとぐらいポケモン GO を起動したところで、誰も気にしないだろう……なんてことは微塵も考えなかった。断固として考えなかった。たしかに手首にポケモン GO プラスは巻かれていたが、それはあくまでダムについてからプレイするために付けていたに過ぎないし、運転中に一瞥をくれることもなかったと言い切ろう。

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国道246号線相模川を越えた辺りから129号線を経由して412号線を北上し、愛川町でクロスする県道514号線へ折れれば、やがて宮ケ瀬湖畔が見えてくる。雨だし連休最終日だし、もう13時半を回ってるしで、ガラ空きだろう……と思っていたら意外にも駐車場がいっぱいだった。幸い15分ぐらいの待ち時間で入ることができ、お目当てのダムカレーのため、一目散にレストランへと駆け込む。食券を買って注文し、セルフサービスのお冷をくんでシートへどっかりと座り、スマートフォンを取り出してポケモンの収穫を確認……するわけがない。ここまで一切ポケモン GO をプレイしていないわけだから、収穫なんてあるはずがない。全く一切これっぽっちもポケモン GO をチェックせずに「宮ヶ瀬ダムドナルド・トランプが来て演説してる」等のデマをメッセージングしつつカレーを待った。

宮ヶ瀬ダムのダムカレーは「ダム放流カレー」という。ごはんを盛られて作られたダム堤が皿を左右に分断しており、半分に盛られたカレールーがダム湖を模している。堤の下部にはウインナーが差し込まれていて、これを抜き取るとルーを放流できる仕組みになっている。棒を抜き取ると注がれた液体が溢れ出てくる。明らかにセックスのメタファーである。全地球生命体の母であり、神奈川県民の命を現に育んでいる水と、母胎のイメージが重ね合わされているのである。そういえば Pocket Monster も、英語では男性器を指す隠語であるとして「Pokemon」で統一されているという話がある。これは偶然の一致にしては出来すぎではないだろうか? だいたい俺以外の見学客にもカップルやら夫婦やらがやたら多くないか? カップルでダム見てどうするの? その後ナニするの? これからポケモンを GO するの? それともポケモンを GO してからここに来たの? 俺はマナーがいいから路上でポケモンを GO したりしませんがね。ちゃんと落ち着いて休憩できる場所で GO します。

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カレーの味は良かった。お子様に食べさせるには若干スパイシー過ぎるかも知れないけど。カレーの見た目通り、大人の味だね。個人的には油で素揚げされたブロッコリーがさくさくふわっとした軽い食感になるということに驚いたし、美味しかった。ごはん堤を崩してカレー湖を決壊させるときに若干の背徳感を楽しめるのも良い。「ダムの決壊を模してほくそ笑む背徳感」と、「食べ物で遊ぶ背徳感」のあわせ技である。もちろん、同様に背徳の味を楽しむと言ったって、クルマの運転中にゲームをプレイするようなことはあってはならないし、実際にプレイすることも一切なかったと断言しよう。

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例に漏れずカメラを持って行ってたんだけど、帰ってきて写真を取り込んでみたら、あんまりパッとしないダム湖の写真と、微妙にピントがズレたカレーの写真しか撮ってなかった。観光地を普通に観光してると何をどう撮ったらいいんだか全然わかんなくなるな。でもこれは運転にきちんと集中していたことを示す状況証拠とも言えるのではなかろうか? シャッターチャンスにもよそ見することなく運転に集中してたってことだから、いわんやポケモンをや。そもそも Google Maps のナビを起動してるとバックグラウンドのポケモン GO か勝手に落ちてることもあって、十分にプレイできる環境とは言い難いんだよな。もちろん Google Maps との併用テストはクルマを降りてダムを歩き回りながらやりました。絶対にクルマを運転しながらプレイしたりしませんでした。

腕がないから写真はいまいちだったけど、モノホンの観光地ほど客が多くなく、広々したダム湖の景色は開放的だし、とても涼しいので、夏のレジャーとしてのダム巡りは悪くないんじゃないかと思った。今年の夏はもう終わるけど、来年からのお楽しみとして。宮ケ瀬ダムにはあんまり珍しいポケモンは現れなかったけど、来年にはさすがにポケモン GO も飽きてるだろうから、大丈夫だろう。

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「ポケモンGOプラス」を購入、半日ほどプレイしてきた

結論を言えば、他人の使用感を確認してからでないと買うかどうか決められないぐらいなら、ポケモン GO プラスは不要なアイテムです。その金額にちょっと足せば、中井久夫「徴候・記憶・外傷」が買えます。こちらは全人類必読の激ヤバ鬼マスト本ですから、迷うぐらいならこちらを買って読みましょう。

Amazon で購入したら昨日届いたので、セットアップして昨日半日プレイしてきた。クリップになっている裏ブタと、リストストラップ? になってる裏ブタが付け替えできるようになっている。クリップはあんまり信用できないので、ストラップタイプの裏ブタを装着した。ストラップは腕時計のように手首に装着することを前提としているみたいなのだけど、手首に付けると操作する際にもう片方の手が必要になる。最近歩いて出歩く時は常にカメラを携帯していて、シャッターチャンスを狙っているので、両手がふさがるのはあまりよろしくない。結局、左の手のひらに本体が来るように装着した。アイアンマンの手のひらのビームが出るアレみたいな感じ。

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これなら本体が振動したら左手の親指でポチッ、で片手オペレーション完了。歩きながら右手でナニをヤッていても大丈夫。歩きながらブルブルッと来たらポチッ、カメラを構えながらブルブルッと来たらポチッ、本を読みながらブルブルッと来たらポチッ、ラーメンを食いながらブルブルッと来てもポチッ、あとは手のあいた時に収穫を確認すればよろしい。オー、お手軽、これなら通りすがりの見知らぬジジイに歩きスマホをとがめられる心配もないし、何だジジイこれでも食らえと鉄拳をくれてやったら、翌日、実はそのジジイが自分の勤める会社の会長であったことが発覚して即刻クビ、故郷の村はダムの底に沈み、未来からやってきたターミネーターに人違いで殺害されるみじめな最期を遂げることもなくなる。いちいちスマホを見る必要のなくなった GO プラスユーザーは心にゆとりが生まれ、交通量の多い交差点で難儀しているおばあちゃんの手を引いてやったら自分の勤める会社の会長夫人であったことが発覚、そのまま体をいたわるふりをして休憩のためとホテルへしけこみ、モンスターボール投げで鍛えたフィンガーテクニックで責めぬいた夫人から会長の情報を続々と引き出し、会長から強請りで得た不労所得で自由な時間を買うことで、より一層ポケモンに精を出す勝ち組の暮らしが約束されたと言っても過言ではない。聞くところによるとポケモン GO プラスは早くも品薄状態で、次回出荷は11月になるとの噂もある。素早い決断ができなかったみなさんは残念でした。他人の使用感を確認してからなんて悠長なことを言っているから、チャンスを逃すことになるんですよ。

推敲していたら、「フィンガーテクニックで責めぬいた夫人から会長の情報を続々と引き出し」のところが具体性を欠いていてわかりづらかったので追記すると、指圧で身も心も解きほぐしてあげる、ということです。

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ゾンビパラダイス

この記事は元々、タイトルを「当ブログ筆者の児童買春疑惑について」本文の書き出しを「そのような事実はございません。」として書き始めた記事だったんだけど、そういうことをすると目玉が飛び出るほど怒られるということをギリギリで思い出せたので、投稿前に修正できて良かった。何せブログらしいブログ記事を8年ぶりぐらいに書いているので、色々と勘が鈍っている。

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PC 版の「Dead Rising 3」を買って遊んでいる。ゾンビが大量発生した街中でサバイバルして、何とか脱出しよう! ていうアクションゲームなんだけど、とにかくゾンビの発生量がハンパない。路上でちょいと長柄武器でも振り回していれば、100や200はあっという間にぶち倒す。舞台であるロス・ペルディドスの街がどのくらいの規模なのか知らないけれど、店舗でも路上でもバスケットコートでも、場所を問わずおしくら饅頭してるゾンビの群れを見てると、ちょっと愉快な気持ちになってくる。音楽フェスってこんな感じなのかな? って思う。怖いから遊んでないんだけど、ホラーゲーム「SIREN」シリーズに登場するゾンビっぽいモンスター「屍人」は、屍人たちの世界が天国に見えていて、生存者たちに「きみたちもこっちへおいでよ」と親切心のつもりで襲い掛かってるらしいですね。怖いから絶対遊ばないし確認もしないけど。

理論宗教学者佐々木中がたしか書いてたと思うんだけど、西洋で恐怖の対象としてゾンビがポップなのって、キリスト教の終末論と関係しているらしい。キリスト教における世界の終末が来ると、死んだ者も墓から蘇って審判を受けることになる。「死んだ人は復活する」という前提があるから、土葬にするわけだ。蘇ろうと思ったのに、肉は焼かれて骨もバラバラにされ、壺に押し込められてたら無理だから。同様に「最後の審判が来てないのに、復活しちゃった」というのも、タブーに触れてしまっている。ゾンビになっちゃう=まだその時が到来していないのに、勝手に復活している=神の意志に反している、すなわち最後の審判を受けることもできず、天国に到る唯一の道が閉ざされるということになる。だから自分がゾンビになっちゃうのは怖いというわけ。ロス・ペルディドスの街には、ゾンビ以外にも、ゾンビパンデミックという極限状況の中で発狂したり、これまで虐げられていた環境からの逆転を目論んで周囲に害を及ぼす生存者たちもいて、最初に戦うことになるボスキャラクターもそんな生存者の1人なんだけど、やっとの思いでボスを倒した主人公ニック・ラモスが落ち込みながら「人を殺したのは初めてなんだ……。ゾンビは殺したけど、あいつらはもう死んでるだろ?」とつぶやく。ニックの振る舞いを見守り続けてきたプレイヤーとしては、今まで結構ノリノリでゾンビ殺してきてなかった? そういうもんなの? と一瞬思いもするが、前述のゾンビ観を援用すればその意味は理解できる。神の意志に反して勝手に復活した罰当たりどもを、神に代わってぶちのめして回っているわけだから、そりゃあテンションも上がろうってもの。稼いだ PP は徳の証。活ける屍を鎮魂(ミンチ)するロードローラーはワイを天国へと誘う原動機付き暴走マニ車やで!!

オンライン協力プレイのジャンプイン・ジャンプアウトも気楽なところがいい。ちょっと1時間あるから他人のゲームに参加して暴れちゃおっかなって息抜きもできる。怖いから観てないんだけど、映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」では、ゾンビ化した人々をレジャーとしてハンティングして楽しむシーンというのがあるそうですね。怖いから絶対観ないし確認しないけど。ゲームにおいても、あえてゾンビの群れに飛び込み、改造してパワーアップした武器を振り回してると、なかなか気持ちいいもんである。初代 Dead Rising はたしか、「ゾンビパラダイスアクション」と銘打ってリリースされてたはず。確かに週末のレジャーに持って来いなゲームだな。今のは週末と終末がかかったダジャレです。

結論。Dead Rising 3 はあんまり怖くなくてそれなりにおもしろいゲームです。

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麻薬戦争

2年か3年ぶりに会った後輩が、有名なゲームソフトのミドルウェアの会社に転職していた。時期が時期なので自然と東京ゲームショウの話になる。

VR 技術で CG 美少女のおっぱいを揉むとかやってるけど、そんなの1つもおもしろくないだろ! VR 技術を用いた本当におもしろ体験ってのは(以下、近い将来現れるに違いない触覚デバイスと組み合わせた、世界各地の砂漠の砂質の違いを体感するゲームの話が続く)」

「でも、CG 美少女の方が売れますよね……」

「阿呆! 『売れるものが良いものである』なんてテーゼを認めたら、ビデオゲームなんぞよりパチンコの方がよっぽど優れてるってことになるだろが! そしたらお前も失職じゃ! 本当におもしろくて新しいものが作り出せないと、あっという間に駆逐されちまうぞ!(以下、近い将来現れるに違いない嗅覚デバイスと組み合わせた、「家で犬を飼っている人」を見分けるオープンワールドゲームの話が続く)」

飲み会はそれ以上話が進展することなく散会したんだけど、なかなか難しいよなとは思った。遊んでおもしろいのは明らかに俺が提唱する世界各地の砂漠の砂質の違いを体感するゲームの方だけど、遊んでみることなく店頭に並んでいるパッケージで比べたら、やっぱりキャッチーなのは CG 美少女のおっぱいを揉めるゲームの方かも知れないし。ただおっぱいを揉むだけだと飽きるかも知れないけど、おっぱいを揉むと CG 美少女が口からジャラジャラパチンコ玉を吐いて、そのスコアランキングの上から数名に毎月プリペイドカードでもプレゼントするようになれば、これはもう大ヒット間違いなしという気がする。それが家計を助けるんだから、お父さんも安心して堂々と CG 美少女のおっぱいを揉めるよね。

あとまぁ、将来的には電子ドラッグ化の流れを止められなくなるな。ピカチュウがピカピカしたアレ的な、ただただ明滅する画面を眺め続け、快楽の奔流に身を任せるようなやつ。それが人体に与える害が十分に研究されないまま(何しろ「人体に与える害」という観念自体が不明確なものだし、こういう研究は時間がかかる)、政府はとりあえず規制の方向に動くんだけど、問題は電子ドラッグ摂取の証拠を法的に確保するのが難しいということだ。電子ドラッグは代謝されないから、尿検査や血液検査では使用していたか確認ができない。密閉型のバイザーを付け、口を半開きにしてよだれとおしっこをジョボジョボ漏らしている人がいたら見た目は相当ヤバいが、「破裂した水道管の代替部品が届くまで、自分の体を使って水を流すゲーム」をプレイしているだけのことかも知れない。電子ドラッグのデベロッパーも、そういう「表向きの言い訳用のソフト」を必ずセットで提供するはずだ。ナイフを振り回して暴れ始めたとしても、「飛んできた果物を切り刻むゲームをプレイしていただけです」とか言えるわけで、仮にそれで人を殺めても、「殺意を否定する」方法として法廷戦略に組み込める。ただ電子ドラッグとしてだけではなく、違法な振る舞いのアリバイ作りとして用いられる。バイザーで顔を覆っていれば、背丈や体形の似た替え玉が出頭すれば、わからないし。

当然、メキシコやコロンビアの麻薬カルテルはそれらの電子ドラッグをかぎつける。最初は異物として、やがては金の湧き出る泉として。何しろ畑も流通用のトラックも必要ないわけで、製造と流通を完全に地下化できるメリットは大きい。血なまぐさい闘争の果てに、かならずカルテルは電子ドラッグ産業を掌握する。そしてそれだけプリミティブな電子ドラッグが流通するようになったら、当然ビデオゲーム産業も致命的な大打撃を受ける。やっぱり後輩も失業することになるだろうが、しかしアメリカの企業家たちがおめおめと引き下がるとも思えない。Activision や EA なんかのデカいパブリッシャーが AAA 級 FPS を制作する中で培ってきた、軍部や警察関係者のツテを頼りに、「社会正義」の御旗の下、新世代の麻薬戦争を始めるかも知れない。

……とここまで考えてから調べてみたんだけど、世界のコンピューターゲーム産業の市場規模が2015年時点で8兆2667億円、世界の麻薬産業の市場規模が2003年時点で37.3兆円という試算があるらしい。あーダメだわ。全然勝てんわ。麻薬産業の当事者たちが互いに協力的であるとは思えないけど、この37.3兆円て数字にももっと地下に隠れた数字がありそうだもんね。残念ですがコンピューターゲーム産業の未来は麻薬カルテルに握られることとなりました。かつて「コンピューターゲーム」と呼ばれた類のソフトはすべて画面がビカビカ明滅するだけのものとなりますが、Mafia シリーズの新作だけものすごい AAA 級タイトルになってリリースされる。

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